高砂市国際交流協会(高砂市荒井町)が入る建物のエントランスの改修が5月17日、利用者らの手によって完成した。
同協会は昨年11月に高砂市役所の新庁舎が完成したのを機に現在の場所に事務所を移転。利用者から「場所がわかりにくい」「エントランスが暗い」などの意見が寄せられたことから改修を決めた。
改修内容はエントランスの壁と扉のペンキ塗りと、案内パネルの設置。4月29日からの大型連休中に関係者や利用者、地域住民らに呼びかけ、外国人と日本人合わせて118人が作業に当たった。案内パネルは縦1.8メートル、横5.5メートル。中央に多国籍と多様性をイメージした大小さまざまな人のシルエットを描き、周りをカラフルな手形で囲んだ。下絵は市内の中学・高校の美術部に依頼し、手形は参加者らが押していった。人のシルエットからは吹き出しで13カ国の言語の「こんにちは」を記した。パネル製作に参加したベトナム人の女性は「手形を押すのは初めてで、うれしい気持ち」と笑顔で話す。
同協会の片岡さわ子さんは「さまざまな国の人が一緒になって、楽しそうに改修に参加してくれたのがうれしかった。明るくきれいなエントランスになり満足」と笑顔で話す。