加古川の園芸用品メーカー「ムサシ」（加古川市八幡町）が1月20日、電動アシスト自転車（e-BIKE）「Musashi Velo CS01」を発売して1カ月がたった。

加古川の園芸用品メーカー、変速不要の電動アシスト自転車を発売

　同社は刃物・金物商社として1983（昭和58）年に加古川で設立。高枝切りばさみやセンサーライトなど園芸用品の製造販売をメインに事業を展開している。同商品について、担当の惣塚利郎さんは「これまでのノウハウを生かして、『人間と自然の関係』をより良くする製品やサービスを生み出し、新たな事業の柱を作りたいという思いで開発した」と話す。

　特徴は、変速の要らない「モノギア」（シングルスピード）のためチェーン外れの心配がなく、ハンドル部分のシフトレバーなどの余分なパーツも省くことで17キロの車体重量を実現した。電動アシスト装置は30年以上の歴史を持つ台湾の自転車メーカーと協業して開発を重ねた「5段階電動アシストプログラム」を搭載したユニットを採用する。車体デザインはミニマルデザインをコンセプトに開発。「スポーツバイクらしい力強いフォルムを突き詰め、合理的で無駄のない機能美を徹底追求した」と惣塚さん。

　惣塚さんは「毎日、明石市内の自宅から加古川市内の会社まで片道20キロを（この自転車で）通勤している。メンテナンスも簡単なので、多くの人に日々の通勤通学や週末のロングライドなどに利用してもらえれば」と話す。

　価格は24万2,000円。