親子で楽しめる市民農園「サイエンスふぁーむ」(加古川市平荘町、TEL 079-441-7935)がオープンして2カ月がたった。
同園は、野菜づくりを通して「見て、触って、体験する」ことで子どもの好奇心を育てる「教育型市民農園」がコンセプト。運営は加古川市の農業法人LEAD(リード)が運営し、地域住民らが農業への理解や認知を深めることができる場所を目指す。
利用対象は、小学3年生以下の子どもがいる家庭。同農園や周辺では、昆虫や野鳥が観察できるほか、実際に捕獲した昆虫などの生態を専門書で調べ、学ぶことができる「畑の図書館」も併設している。野菜栽培では、必要な農具や肥料を農園内に準備し、利用者は手ぶらで参加が可能。プロの農家のサポートの下、年間栽培計画に沿って栽培する種や苗も提供している。利用できる区画は1家族あたり1区画(約12平方メートル)で、子どものみの体験や他の参加者との共有は不可とする。
同法人社長の都倉貴博さんは「子どもや家族にとって心のよりどころや憩いの場所にもなってほしい。都市近郊農業の可能性を確認するとともに、今、課題になっている耕作放棄地の問題を解決する一つの糸口にもしていきたい」と来園を呼び掛ける。