高砂の回転焼き店「近藤商店」(加古川市米田町、TEL 079-432-5677)が、既存の「紅あん」「白あん」に加え「カスタード」を発売して2カ月がたった。
カスタード味を考案したのは4代目店主の近藤桂樹(けいじゅ)さん。「昔からの常連さんを大事にしながらも、子どもたちや、餡(あん)が苦手な人にも食べてほしいと思い考案した」と近藤さん。
発売後は常連客に加え、子どもや部活帰りの中高生のリピート客も増え、人気は上々だという。近藤さんは「おいしいと言われたり、お客さんとして来店した子どもが課外授業の職業見学に訪れてくれたりしたこともあり、浸透してきたのがうれしい」と話す。
今年で創業75年を迎え同店は近藤さんの祖母が創業し、回転焼きのほか、自転車の預かりと修理業を営む。素朴な味が特徴という回転焼きに使う餡は、豆から4~5時間かけて仕込むなど手作りにこだわる。
「子どものころはもらって食べていたが、自分が作るようになってからはお客さん視点で食べるようになり、もっと工夫できないかと考えるようになった」と近藤さん。「店の伝統を守りながらも、新しい人にも食べてほしい」と話す。
価格は1個90円。テークアウトのみ。電話予約も受け付ける。営業時間は10時~18時。