加古川の尾上県民交流広場で6月18日、「災害ボランティア研修会」が初開催された。主催は「加古川市社会福祉協議会」「加古川市ボランティアセンター」。
同企画は、昨年度から同協会で始まった「災害時支援ボランティア登録制度」の登録者を対象に、災害発生時に効果的な支援活動ができるように体験を提供するもの。
当日は、加古川市の尾上町で大規模災害が発生したという想定で、災害時のボランティアセンター尾上サテライトを設置。実際の災害時の状況に合わせて、体験しながら学べるようにした。
前半はスタッフから「災害ボランティアセンターの現実と流れ」について説明。その後、当日参加した36人のボランティアがその場でグループとリーダーを決め、災害現場の地図を片手に、ごみ拾いをしながら向かい、実際の災害時活動に沿った流れを体験した。
後半、避難所生活やプライバシー保護に使用される「バンブーシェルター」の組み立てを体験。竹で骨組みを作り、ビニールシートをかぶせ、ドーム状の避難所を作る作業をグループごとに行った。
同協会の職員、本山政幸さんは「災害時、最初に困ることの一つは場所の把握。地図を見ながら実際に地理を把握して動く体験をしてもらうことが重要になる。今回、災害時の一連の流れを知ったことでボランティアがリーダーとして活動できるようになり心強い」と話した。
職員の高田大輔さんは「災害時ボランティア登録制度によって、登録者が事前に何ができるか把握でき、迅速かつ効果的に災害時に対応できる」と話す。「個人だけでなく団体や企業、学校など、誰でも登録することができる」と、今後のボランティア登録を呼び掛ける。