「兵庫スサノオ四社巡り」が6月30日~8月31日、高砂神社(高砂市高砂町)、伊和志津神社(宝塚市)、舞子六神社(神戸市垂水区)、水堂須佐男神社(尼崎市)の4社で行われている。
参拝者が疫病退散の神であるスサノオノミコトを祭る神戸を中心とした東西南北に位置する4社を巡り、神徳を受け、無病息災を祈願するこの行事は「夏詣(なつもうで)」の一環として初めて行う。夏詣とは、新年の始まりから半年が過ぎた節目に、残りの半年を清々しく健康に過ごせるようにと神社を詣でる新しい習慣のこと。
高砂神社禰宜(ねぎ)の小松正侑さんは「御朱印を通してスサノオノミコトの伝承を知り、残りの半年も清々しく笑顔で過ごしてほしいと思い企画した」と話す。
期間中、4社ではスサノオノミコトとヤマタノオロチが描かれた御朱印を限定で授与する。「当社では例年になく、多くの参拝者が訪れており、相生松や謡曲、尉と姥(じょうとうば)など高砂にまつわることを知ってもらえる機会が増えた」と小松さん。
「新型コロナウイルスの流行で落ち着かない日々が続くが、気持ちを穏やかに過ごせるように祈願している。出歩きにくい状況だが、無理のない範囲で参拝してほしい」と呼び掛ける。