高砂市の歴史、文化について学ぶ令和2年度高砂文化教室「高砂学」の第1回が6月21日、高砂市文化保健センター(高砂市高砂町朝日町)で開催された。主催は高砂市健康文化部。
2011(平成23)年から毎年開催されている高砂学は「えーとこ、ぎょーさん!高砂」をテーマに郷土の歴史や文化を学ぶことで知識を深め、郷土を愛し、誇りに思う心を醸成することを目的に年3~4回開催されている。新型コロナウイルス感染予防対策として、定員を通常の3分の1に絞っての開催となったが、会場には事前に申し込みをした30人が集まった。
本年度最初の同教室は「曽根の製塩業について」というテーマで行われ、江戸時代に塩田を経営し、曽根村の庄屋を務めた入江家の末裔(まつえい)、入江安孝さんを講師に迎え、曽根浜の成り立ちと塩業の盛衰について話した。曽根天満宮のすぐ南に塩田が広がっていたことや、塩田で働く人たちに賃金として支払われていた曽根村独自の紙幣「浜札」が存在していたことなど、曽根村の経済、流通に製塩業が及ぼした影響について紹介された。
主催する同市文化スポーツ課の五百旗頭孝之さんは「高砂学を通じて高砂市のことをより良く知ってもらいたい。さらにその中で市の魅力を再発見して、ますます高砂市を好きになってもらえれば」と話す。
本年度高砂文化教室「高砂学」の第2回は「高砂染め」をテーマに7月19日に予定されている。