高砂の曽根天満宮(高砂市曽根町)拝殿の大しめ縄が12月8日、3年ぶりに新調された。
同天満宮では30年ほど前から氏子青年会によって拝殿の大しめ縄が奉納されるようになり、現在では2、3年おきに新調している。秋祭りが終わった10月末から同会のメンバーが休日を利用して製作にかかった。11月には出雲大社の大しめ縄を製作する「大しめなわ創作館」(島根県飯石郡)で話を聞いたりするなどして作り方を教わったという。
この日は同会約30人が最終の作業を行った。2本のしめ縄を10人がかりでより合わせ、しめ縄から垂れ下がる3つの飾り「下がり」を締め上げた。その後、フォークリフトで担ぎ上げて拝殿に取り付けた。今年の大しめ縄は全長約7メートル、重さ約500キロで、最大直径は1メートル。神社によると県内では最大級になるという。同天満宮祢宜の曽根潤さんは「今年は『下がり』が大きいので例年より重みが増しているのでは。取り付ける屋根が落ちないかヒヤヒヤしたが無事に掛け替わってうれしい」と話す。
同会の川合祐二会長は「多くの人にこの大しめ縄を見に来てほしい。新年を遠方で過ごす方が多くなってきているので、この地域と神社がにぎやかになるきっかけになれば」と笑顔を見せる。