兵庫県立松陽高校商業科が12月14日、伊保駅前商店街に期間限定店「松の子本舗」をオープンした。
商業科3年生の生徒たちが店を経営する一連の流れを学ぶ場として年に一度行っているもので、今回で15回目。同科17人が商品の仕入れから価格設定、販売まで、経営に関する全てを行っている。実践的な店舗経営を学ぶ「アントレプレナー入門」の授業の一環で、4月から商品の選定と仕入れ、10月から店内の配置や商品POPの製作など、開店に向けて準備を進めてきた。
商品はそれぞれに仕入れの担当が決まっており、はやりのインスタ映えを意識したアイシングクッキーや、若者に人気の韓国の商品をそろえた「韓国フェア」などを企画。店舗の周辺が住宅街ということに注目した生徒は、町に緑を増やそうと観葉植物を仕入れるなど、全ての商品に狙いがあるという。同校が開発し、今年商品化された防災備蓄パン「松の陽だまりパン」も店頭に並び、注目を集めていた。
初日には開店を祝うテープカットが行われ、さっそく大勢の買い物客が足を運び生徒らは積極的に商品の説明をしていた。韓国フェアを企画した女子生徒は「自分が薦めた商品を買っていただいてとてもうれしかった」と笑顔で話す。店長を務める同校3年の矢沢莉亜さんは「メンバーは明るく元気な生徒が多い。今後も元気よく接客し、売り上げも伸ばしていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~15時。営業日は12月21日と22日。