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高砂市の書道家が初の作品集 「自分らしい書を書いていきたい」

藤田雄大さんと作品集「のら戌」

藤田雄大さんと作品集「のら戌」

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 高砂市在住の書道家、藤田雄大さんが作品集「のら戌」を刊行。5月1日より販売を開始した。

作品集のタイトルにもなった作品「Wild Dog ~Unleashed」のページ

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 藤田さんは12年間の書道家としての活動の節目として2018年10月に桒年記念の個展を開催。「個展の開催を機に周囲からの勧めもあり、作品集の制作を決めた」と話す。

 作品集には近作や過去の思い入れのある作品の中から、書や掛け軸、墨画、印など40点を掲載。作品ごとに創作した思いなどの言葉を添えている。

 「のら戌」というタイトルは、藤田さんが中国へ紙の買い付けの際に立ち寄った市場で見た「おりの中にいる太った食用の犬」と「買い物客に抱かれた服を着たトイプードル」、「痩せ細った泥だらけの野良犬」の3匹を見たときに感じた思いを込めたもの。「精いっぱい、一瞬一瞬を大切に今を生きている野良犬のように、何に縛られることなく自由に生き、本当の意味で自分らしい書を書いていきたい」と思ったという。

 「作品集の構成やレイアウトなどを自分で担当したので予定よりも遅れたが、新元号のタイミングで発売することができ、いい節目になった」と藤田さん。

 今後の予定について「2019年は再出発の年。自分の原点ともいえる海外で初めて個展を行った高砂市の姉妹都市豪州ラトローブ市の小学校で、恩返しの気持ちも込めワークショップやパフォーマンスを行う予定。初心に立ち返り、次の節目である還暦の目標を目指したい」と意気込む。

 作品集は、サイズ=21.2センチ x20.4センチ、フルカラー60ページ。価格は1,620円。自身のホームページやアマゾンなどで販売。

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