高砂の子ども見守り活動などを行うボランティア団体「高砂地域ふれあいの会連合会」が4月20日、発足から25年目を迎えた。
「地域の安全、安心を守る」を活動テーマに、高砂市内で小学生の通学路を中心に下校時の見守り、百貨店付近での振り込め詐欺を防止するビラを配布するなどさまざまな活動を行う。同会は市内で7グループ48人の有志で活動している。
高砂警察署地域課地域企画係の吉富武志さんは「以前は高砂市を守るために一緒に活動する団体が無かったが、県警からの呼び掛けで会の発足が決まり、有志のボランティアに集まっていただいている」と話す。
同会駅前班副会長の新寶能子さんは「見守り活動は続けることが非常に大事。高砂は事故や不審者が他の地域より少ないが、地元の大人が一丸となって子どもたちを守る必要がある」と話す。同班会長の新田八洲彦さんは「活動の際には黄色のベストを着て目立つようにしているが、これを着ていない時でも子どもたちは気付いてあいさつをしてくれる。見守りを行うことで地域のつながりが確認でき、地域社会へ恩返しができている」と、これまでの活動を振り返る。
一昔前には近所が声を掛け合うことが当たり前で、井戸端会議などが自然と見守りになっていた。近年、地域のつながりが希薄化する中での活動は、つながりを再構築するのにも役立っているという。
今後について、新寶さんは「この活動は無理をせず続けることに意味がある。地域の大人が責任感を持ってこの先も続けていければ。ボランティアへ参加したいかたはぜひ連絡いただければ」と笑顔を見せる。
問い合わせは高砂警察署(TEL 079-442-0110)まで。