加古川の「熊野修験道本庁『高御位(たかみくら)』神宮」(加古川市志方町成井)で5月15日、恒例の「春季大祭」が行われる。
午前中に本殿で神社式典を行い、午後から山伏姿の行者(ぎょうじゃ)たちが「柴燈護摩供(さいとうごまく)」を行う同祭。毎年50人ほどの参拝者が訪れるという。
柴燈護摩は、生木などを積み上げて火をたき、土地の供養や参拝者の願いを祈願するもの。当日は、参拝者が見守る中、2時間にわたり行う。
同神社職員の西嶋盛彦さんは「神事はこれまではあまり公表してこなかったが、今回はこれまでの参拝者にも案内を送った。ぜひいろいろな方に来てもらいたい」と来場を呼び掛ける。
神事にあたり、酒、餅、野菜などを地元産の物でそろえたという。西嶋さんは「地元の物を使うことでつながりを大事にしていきたい。これからはより地域に根差した場所していきたい」と話す。
高御位山は昨年末、インターネットサイト「全国観るなび」が選定した「初日の出ランキング」で1位に選ばれ、地元民にも人気が高い場所として知られる。「この機会に足を運んでみてほしい」と西嶋さん。
開催時間は10時30分~15時。