高砂市高砂町一帯で昭和をテーマにした「高砂昭和まち博」が3月23日から31日まで開催される。主催は一般社団法人高砂市観光交流ビューロー。
同イベントは2006年9月に兵庫県の景観形成指定地区に選定された高砂町の古い町並みを生かし、点在する古民家などをアトラクション「館」として解放。エリア全体で楽しんでもらおうというもの。
昨年、北前船の寄港地として高砂市が日本遺産に認定されたこともあり、街全体が歴史のテーマパークになればと企画された。高砂市「歴史文化活用地域活性化補助事業」、兵庫県東播磨県民局「堀川周辺地区拠点整備補助事業」を受けて行われる。
エリア内には昭和の映画をテーマに懐かしいポスターやキネマ旬報などを展示する「キネマ館」や射的や輪投げなど懐かしいおもちゃが楽しめる「あそび館」、市政65周年を迎える高砂市の歴史を写真と共に振り返る「高砂市歴史館」など8つのアトラクションを用意。
期間中は、落語の寄席や無声映画の上映、昭和フォークソングのコンサートのほか、高砂市の偉人・工楽松右衛門が発明した帆布「工楽松衛門帆」を使った小物作りのワークショップなども行われる。
主催の高砂市観光交流ビューロー理事の南達也さんは「高砂町を訪れる人の多くは40代から60代が多いので、平成の終わりに昭和をテーマにしてみた。エリア全体で楽しんでもらえれば」と話し、「今回はパイロット版的な意味合いで、今後定着して通年で開催し多くの人が訪れるようになれば」と今後に期待を寄せる。
開催時間は10時~16時。週末には落語やコンサートを予定する。