高砂市史を題材に歴史や文化を学ぶ「HOME TOWNゼミ」のゼミ生による成果発表が3月1日から、高砂市立図書館(高砂市米田町米田)と同館ホームページで公開されている。
同ゼミは、高砂市をより広く知ってもらい新たな魅力を見つけてもらおうと同館が昨年6月から開いている。コースは、「近世」について自分が気になることをテーマに調査研究に取り組む「高砂市史ゼミ」と、市内の名勝・旧跡の映像化に取り組む「映像ゼミ」の2コース。両コースとも同館名誉館長の村上裕道さんが講師を務めた。
「高砂市史ゼミ」では、同館2階で1年間の活動を発表。加古川と法華山谷川の流れや江戸時代の学者「山片蟠桃」についてなど、3組のゼミ生の成果を1組ずつ交代で展示する。「映像ゼミ」は、竜山周辺をドローンで空撮するなどして制作した映像作品「たかさご八景Vol.1 竜山編」をホームページで公開する。竜山採石場や生石神社の「石の宝殿」など、普段は見られない角度からの映像を約12分にまとめた。
講師を務めた村上さんは「一人一人の熱意が素晴らしかった。ゼミの時間外でも積極的に連絡を取り合うなど新しい展開も見られた」と1年間の活動を振り返る。高砂市役所生涯学習課の四方亮輔さんは「活動のモットーは『楽しむ』。ゼミ生全員が楽しんで取り組んだ作品で、皆さんにもその楽しさが伝わると思う」と笑顔を見せる。