認知症について理解を深めてもらい安心して暮らせるまちづくりを目指すことを目的に3月30日、映画上映と介護者・元保健師によるトークセッションが高砂市文化保健センターで行われる。
「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」と題した同企画は、市内で認知症の家族を持つ介護者の団体やケアマネジャー、民生委員などが集まる「つなぐ手と手~広げようやさしいまちづくり~の会」が主催して年に1回開催し、今回で3回目。
上映作品は、認知症の母を介護する様子を画くドキュメンタリー映画「毎日がアルツハイマー ザ・ファイナル」で、同会代表の佐藤トモ子さんは「人生の終末期やみとりについて考えさせられる内容」と話す。
トークセッションは市内ですし店を営み58歳で認知症を発症した奥田佐太郎さんの娘で、若年性認知症の子ども世代が集まる団体の代表、奥田沙耶さんと「元ひょうご若年性認知症生活支援相談センター保健師」の清水美代子さんが自身の体験談を交えながらメッセージを伝える。
佐藤さんは「認知症になっても人格や人生が無くなってしまうわけではない。つながりの中で、その人らしい選択ができる社会になれば」と話し、同会事務局の神吉道子さんは「認知症でも安心して暮らせるまちづくりにつながるよう多くの人に関心をもってもらいたい」と参加を呼び掛ける。
開催時間は時13時30分~16時40分時。入場無料。