高砂にあるものづくりの拠点「FabLab Takasago(ファブラボ タカサゴ)」(高砂市高砂町)が学生とコラボしスペースのリノベーションとマーケティング活動を行う。今後の取り組みを説明する発表会「兵庫大学×東播工業高校@ファブラボタカサゴ」を11月8日、同ラボで開く。
同ラボは一般社団法人「マチノエン」が運営しており2015年4月にサンモール高砂(高砂町)で活動を始めたが2017年12月にいったん活動を休止。今年9月、古民家を活用した現在の場所に拠点を移し活動を再開している。同ラボではレーザーカッターや3Dプリンターなどを設置し、デジタル機器を利用することができる。
今回のコラボは、これまでにも交流があった兵庫大学(加古川市平岡町)と東播工業高校(加古川市東神吉町)が「古民家を用いた事業を展開したい」と話し合っている中、同ラボの再開を知ったことがきっかけで「若い人にも集まってもらいたい」と考えていた同ラボの考えと一致したことから実施が決まった。
同発表会では、東播工業高校の建築課の生徒が事前に行った現場調査から、階段の設置など設計やデザインのリノベーション計画を説明。兵庫大学の現代ビジネス学科の生徒が同ラボのPR活動などマーケティング計画を発表する。
同法人代表理事の藤本明久さんは「ものづくりの拠点として子どもや女性にも親しんでもらい、人と人とがつながっていくまちづくりの一助になる場所にしたい。高砂町には竹細工を作れる年配の方もいるので、若い人に活躍してもらい地域の人とつながりをもってもらいたい」と話す。「学生たちには高砂町を知ってもらい、まちづくりの面白い提案も出してもらいたい」とも。
兵庫大学現代ビジネス学科の松本茂樹教授は「学生は学外の人前で発表をする機会が少なく緊張感を持って取り組んでくれている。発表会は成長のきっかけになる」と話す。
今後について、藤本さんは「ものづくり離れの時代とも言われるが、デジタル、アナログに関係なく、ものづくりがもっと身近になってもらいたい。この活動で産学連携のアイデアで商品開発ができれば」と抱負を話す。
発表会の開催時間は16時~。