高砂の日本茶と茶道具の専門店「宇治園」和の館(高砂市高砂町)で3月31日、抹茶体験会「夜の宇治園」が開かれた。
「気軽なお抹茶体験」を合言葉に2016年の年末に始まった同会は、同店の大村哲史さんと友人の柴田薫さんが企画。気軽にお茶の世界に触れてもらおうと、2人の仕事終わりの時間を利用して週に1度開いている。
大村さんは「お茶の世界は学問性があるので、ワイワイ楽しみながら学ぶ機会になれば」と話す。
18時半に始まった同会では、地元高砂や加古川、姫路から4人が参加。間接照明のみの室内に落ち着いたBGMが流れる雰囲気の中、大村さんが点(た)てた「薄茶」やお菓子を楽しんだほか、この日は、ほうじ茶や濃茶、お茶会席も楽しんだ。
「堅苦しくしたくないが、崩しすぎても違うものになってしまうので、やり方は毎回模索しながら開いている」と大村さん。この日は、大村さんがお茶の楽しみ方や味わい方について話したり、参加者からの質問に答えたりするなど、終始和やかな雰囲気に包まれた。
参加者の女性は「一人では参加しにくかったので、友人と参加できて良かった。作法も分からず参加したが、いろんな話ができて楽しかった」と振り返る。
「日頃、日本人が日本文化に触れる機会がなくなっている。こういった機会を通して、『日本っていいよね』と気付くきっかけになればうれしい」と大村さん。柴田さんは「夜のちょっとした時間を使って来てもらえたら。友達も誘って気軽に参加してもらいたい」と参加を呼び掛ける。
開催時間は毎週土曜の18時30分~20時30分。