和歌山おでんと焼酎専門店「セイエイカン」(高砂市高砂町)が9月1日、高砂にオープンした。
約100年前の映画館を改装した店内には大きなシャンデリアを飾り、壁一面に焼酎ボトルを並べる。1階にカウンターとテーブル席14席、2階に12席の計26席を用意する。
店主の近藤昌宏さんは、父親の仕事を継ぐために大学卒業後に約20年間暮らした東京から3年前に播磨町に帰郷。仕事の引き継ぎが落ち着いたことから同店を開いた。
店を始めるに当たって「神戸から姫路のあたりで場所を探したが、戦前に建てられ改築して利用されているこの建物が自分のイメージとぴったり合った」と近藤さん。
東京では、梅酒専門の和風バーを経営し梅酒を扱っていたことから、和歌山の梅生産者と7年前に共同で和歌山おでんを考案したという。
和歌山おでんは、梅干しを作る時に使う梅酢と梅干しが完成した後に残る汁が入っていることが特徴。近藤さんは「酸味が強くカラシよりもワサビが合う。さっぱりしているので夏でも食べたくなる味」と話す。
焼酎は、現在市販されていないものも含め約5800種類を用意する。「自分でも5500種類ほどは味見した。焼酎のことをこれから知りたい方、関わりたい方にぜひ来てほしい」と近藤さん。「焼酎好きの人が集まり、腰を据えて楽しめる店にしたい」と意気込む。
営業は木曜・金曜・土曜のみ。営業時間は18時~23時30分。