加古川のパン製造販売会社、ニシカワ食品(加古川市野口町、TEL 079-426-1000)が開発した「極みゆたか食パン」が1月10日、「第14回パングランプリ兵庫パンコンテスト」の食パン部門でグランプリを受賞した。
今回で14回目となる同コンテストは、組合員の総合レベルの向上と安心なパンのPRを目的に兵庫県パン協同組合が実施している。「食パン」「クリームパン」「兵庫県産食材を使ったパン」の3部門で行われた。「食パン」部門でグランプリに輝いた「極みゆたか食パン」(1.6斤900円)は、ニシカワ食品の渡井聡美(といさとみ)さんが開発した。2017(平成29)年1月に設立した同社の新ブランド「たくみにしかわ」で取り扱う。
同商品は、北海道産小麦で流通量が少なく「幻の小麦」と呼ばれる「はるゆたか」を100%使用、小麦以外の素材も最高峰のものを使うトースト専用の食パン。「一番おいしくなるように配合して極めた」ことから「極みゆたか」と名付けたという。
渡井さんは「高級食パン専門店がたくさんできているが、ほとんどが生で食べるおいしいパンばかり。おいしいが毎日食べるには少し濃い。食パンは毎朝食卓に並ぶ物。毎朝トーストしておいしく食べられるパンを作ろうと試行錯誤した」と話す。「食パンは、バターやジャムを塗ってその味で食べる物と思っていたが、これをトーストしたまま何も塗らずに食べた時、きちんとしっかり小麦の味がするのだと感動した。塗って食べる楽しみもあるけど、何も塗らずに小麦の味を味わってもらえたら」とも。
同商品の購入方法は、ウェブサイト「たくみにしかわ」のオンラインショップで予約販売としている。