
兵庫県加古川警察署が食品メーカー「オーマイ」(加古川市平岡町)と特殊詐欺被害防止の啓発シールを製作し、9月11日、同社の商品にシールを貼り付け、JR加古川駅前で配布した。
同署ではこれまでも地元のパンメーカーや調味料メーカーともコラボし、今回で3社目の取り組み。「身近な食品を利用することで幅広く目にとめてもらえる」と考えた同署から「オーマイ」に協力を依頼し、コラボが実現。同社が提供したパスタやパスタソース約1200個に、同署が製作した啓発シールを貼り付けてもらうことになった。製作したシールは3種類。「パスタは熱々 気持ちは冷静に」「電話でのお金の話はパス(タ)」「不審電話 湯切りみたいにサッと切れ」と、同署員が考えた、パスタにちなんだメッセージを載せた。
同署によると、兵庫県下では犯人が警察官を語り電話をかけてくる「ニセ警察詐欺」の被害が急増しているという。それを受け11日、加古川警察署員のほか、同社や防犯協会、加古川市などから15人が啓発チラシとシールを貼り付けた商品を駅利用者に配布。自宅の固定電話機で行える3つの防犯対策などをアピールした。
同署生活安全第1課の玉久保真吾課長は「固定電話だけでなく、携帯電話にも詐欺電話があり、被害は若い世代まで広がっている。啓発シールを見て、被害に遭わないように気をつけようという意識を持ってほしい」と呼びかける。