子どもたちが仮想のまちを創り上げるイベント「こどものまち」が10月4日、兵庫大学(加古川市平岡町)とのコラボで開催された。
「こどものまち」は、子どもたちが店や銀行、役所を設置して仮想のまちを運営し、働くことや消費する社会体験ができる企画。ドイツのミュンヘン市で行われる「ミニミュンヘン」が起源となっている。
同イベントは、今年の6月から子どもらが企画、20以上の店を運営。当日の参加者は250人を数えた。
主催するのは、NPO法人「高砂キッズ・スペース」が運営する「こどものまち実行委員会」。同会が隣接する高砂市で数年開いてきた経験を生かし、昨年から加古川市でも開催を始めた。大学とコラボするのは初めての試み。
「通常は屋外で企画することイベントだったが、体育館という区切られた空間を活用することで、より一つのまちを創り出していける感覚がある」と同実行委員会の菅寛和さん。「こどものまちでは働くことも遊ぶことも自由にしている。お金を扱うことで社会体験の機会になっていると感じる。今後もぜひ継続させていきたい」と意気込みを見せる。