日岡山公園(加古川市加古川町大野)で9月17日、一般社団法人「神話からつながるまちづくり」(TEL 079-422-7646)が日岡山公園整備案を加古川市へ提言するための調査ツアーを実施した。
播磨国風土記に記された神話を基に地域の活性化を探っている同法人。播磨国風土記ではヤマトタケルは加古川で生まれたとされ、生母である「播磨稲日大郎姫(ハリマノイナビノオオイラツメ)」の陵墓が、日岡山公園にある「景行天皇皇后日岡陵(日岡御陵)」とされている。
当日は午前中、日岡神社の關口(せきぐち)洋介さんの案内で、日岡山公園周辺の古墳群や散歩コースなど、公園の利用状況を把握するために散策を実施。参加者約20人は關口さんの説明を聞きながら約3時間の散策を楽しんだ。
午後から日岡神社で行われた意見交換会では「日岡山公園までのアクセスの課題をどう解決するか」「パワースポットとして来てもらい歴史を知ってもらおう」「ヤマトタケルの父母である景行天皇と播磨稲日大郎姫が出会ったことから縁結びの場所としてPRしよう」など、さまざまな意見やアイデアが出された。
關口さんは「今回は播磨国風土記を読んだうえで自分の足を運んだ。文献を読んで自分で体験することによって初めて文化を発信でき、まちづくりにつなぐことができる。今回の意見や写真は、分かりやすく地図にまとめて市などにアプローチしたい」と今後の取り組みにも意欲を見せる。