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加古川のうどん店が米粉うどん販売へ 「モチモチ食感とのど越し試して」

米粉うどんをPRする花尻さん

米粉うどんをPRする花尻さん

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 加古川のうどん店「さぬきうどん琴 加古川店」(加古川市尾上町、TEL 079-424-0468)が3月1日、小麦粉の代わりに米粉を使った「米粉(こめこ)うどん」の販売を始めた。

うどんを打つ都倉さん

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 開発したのは同店を運営する「琴食品」(姫路市飾磨区)社長の都倉義直さん。約2年前に四国八十八カ所めぐりをするツアーバスで知り合った乗客に「小麦アレルギーの孫にうどんを食べさせたい」と相談されたことがきっかけだったという。「米粉を使ったうどんを食べ歩いたが、納得する味がなかった。やりだしたら意地になる性格で、自分で作ろうと思った」と都倉さん。

 製粉メーカーから米粉を取り寄せ、製作に取り掛かったが、米粉には冷めると固まりやすい特性があり、麺が途中で切れてしまう現象に悩まされたという。都倉さんはアレルギー成分が入っていない素材を「つなぎ」に使えないかと探した結果、米粉の麺が冷めても切れない天然由来の「つなぎ」を探し当てたという。都倉さんは「完成したうどんを食べてもらったが、アレルギーの心配はなかった。まだ量産はできないので、少量を試験的に販売している」と話す。

 店長の花尻保子さんは「来店客には、モチモチした食感とのど越しが良いと好評。小麦アレルギーの方には、うどんとは別の釜で湯がくこともできる」と話す。「ほかのうどんに比べ、細く短めに切った麺が、良いのど越しにつながっている」とも。

 「これから暖かくなる季節。さっぱりと、のど越しが良いザルうどんから試してほしい」と来店を呼び掛ける。

 価格はザルうどん(650円、うどん付きセットは200円追加、うどん無しセットは300円追加)。1日15食限定。持ち帰り用の生麺も販売する。

 営業時間は11時~22時(水曜は11時~14時)。

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