加古川の観光施設「みとろ観光果樹園」(加古川市上荘町、TEL 079-428-2133)で5月下旬から、青梅の販売が始まった。
今年3月に白い花を咲かせた小梅のほか、白加賀、玉英、青軸、豊後などの品種の大梅、約400本の梅の木には、連なるようにして実がなり、収穫は同園従業員の手作業で行う。同園で漬ける梅干しも青梅と共に販売する。
同施設を運営する「みとろ生産組合」代表理事の山河茂孝さんは「天気に左右される梅の栽培だが、5月の快晴続きで蜂の受粉も順調。今年の梅は豊作では」と顔をほころばせる。
同園の岸本すみゑさんは「ここの梅は果肉が多くて柔らかく、漬け上がりが違う。園内で栽培しており安心。おいしい梅を漬けたいというお客さまにも毎年好評」と話す。
山河さんは「最近ではジャマイカ、フランス、東南アジアなど世界各国から多くの観光客が訪れるようになった。いろんな国、いろんな世代の方が訪れてくれて、笑顔を見るのが楽しみ」と話す。「梅を自分で漬ける人が減る中、毎日のお弁当に添える梅干しや梅酒用に購入する長年のファンも多い。より多くの方に来てほしい」と呼び掛ける。
「梅干し」(大梅、小梅とも500グラム=1,000円、2キログラム=4,000円)、「青梅(梅干し・梅酒漬け用)」(大梅、小梅とも1キログラム800円~)。「梅ジャム」(540円)は年中販売する。梅の実はこの時期だけの販売となる。
営業時間は9時~16時30分。6月18日15時~、加古川の蔵元「岡田本家」による「加古川の梅と地酒で作る梅酒教室」を開催する。定員10人、参加費500円(材料費別途)。場所、申込受付ともに同園に隣接する「みとろフルーツパーク」(TEL 079-428-1113)。