国包けやきの会新春セミナー「ここにあり播州歌舞伎」が2月17日、国包公会堂(加古川市上荘町)で開催される。主催は「国包けやきの会」。
「まちづくりを分かりやすく面白く」をコンセプトに、地域住民有志で構成するまちづくり団体として2015年に発足した同会では、定期的にイベントやセミナーを行っている。新春セミナーは毎年2月と3月に開催している。会員数は現在約70人。
4回目となる今回のセミナーは多可町中央公民館播州歌舞伎クラブ(兵庫県多可郡多可町)による「播州歌舞伎」。「寿式三番叟(ことぶきしきさんばそう)」と呼ばれる演目を披露するほか、同クラブ代表の山根さんの講演会を開催する。老若男女で構成される同クラブは定期的に地方公演などを行い、町ぐるみで伝統文化を広めているという。
国包けやきの会メンバーの松本洋一さんは「能、文楽に並ぶ日本の伝統文化である歌舞伎を多可町で伝承・継承、普及に取り組んでいることに、同じ加古川流域の者として大変うれしく感じる」と話す。
町の活性化、地域おこしのきっかけづくりを続ける同会会長の藤原忠悟さんは「かつて国包には国包駅、多可町には鍛冶屋駅という駅があった。現在は廃線となった歴史がある2つの町がつながるのは面白い。みんなで自分たちのふるさとを元気に、一緒に輪を広げよう」と呼び掛ける。
「過去の中に未来があるかもしれない。年代を超え同じものを見て何か感じるものがあれば」とも。
13時開場、13時30分開演。入場無料。