昨年の悪い行いを反省し、来る年の幸せを祈念する伝統行事「修正会(しゅしょうえ) 鬼追い」が1月8日、鶴林寺(加古川市加古川町)本堂で行われた。
修正会は、鬼踊りをすることから「鬼追い」とも呼ばれ、毎年1月8日に行われる。
本堂では、鬼追いの由来を伝える、謡曲「安田吉道」の奉納や、昨年の行いを反省する悔過(けか)法要が行われた。
平安時代から続く伝統行事の「鬼追い」が始まると、手におのやたいまつを持った赤鬼と、矛を手にした青鬼が登場。四股を踏みながら内陣を巡った後、勢いよく参詣者の中に飛び込むと、威嚇しながら暴れ回った。
参詣者らは「とてもいやしい人」という意味の「ドイヤショウ」という掛け声を本堂内に響かせ、鬼を退散させていた。
鬼追いに参加した小学生の一人は「毎年参加しているので怖さはなかった。来年も来たい」と話していた。