加古川で12月23日、サンタクロースが子どもたちにプレゼントを届けるイベント「ヤングサンタ」が開催された。主催はまちこん加古川。
同団体が主催して6回目の同イベント。事前に応募した保護者がプレゼントを準備し、サンタクロースに扮(ふん)した同団体のメンバーやボランティアが各家庭に届ける。演出についても保護者と相談し、プレゼント当日を盛り上げるという。「窓や2階から登場したり、ギターの生演奏に合わせてみんなで歌ったりすることもある。子どもたちにサプライズを届けたいので、本当のサンタクロースになったつもりでする」と同団体会長の虫島靖さん。
当日は同団体メンバー14人、ボランティア9人の計23人が市内の14家庭を回った。同団体副会長の伊藤奨さんはイベントを始めたきっかけについて、「当初は別団体が主催し休止していたものを2012年に大々的に復活させたことがきっかけ。『まちこん加古川』は子育て支援活動を柱にまちづくりを考え活動している。子どもたちが大人になっても『加古川にいたい、いて良かった』と思ってもらえれば」と話す。
毎年応募する家庭もあり、訪問先では自然と交流が生まれるという。虫島さんは「子どもたちがクッキーを焼いたり、手紙を用意したりして待ってくれていたこともある。昔プレゼントを届けた子が、成人してからも『子どもの頃、サンタさん来てくれたよね』と話しているという話を聞くと、いつまでも記憶に残ってくれていると感じる」と話す。
「以前は『ヤングサンタ』は学生が多かったが、今では20~40代で構成されており、『サンタクロースとしてはヤング』という年齢構成になった。来年はサンタクロースになってくれる人を増やして、一人でも多くの子どもたちに夢を届けたい」と笑顔を見せる。