加古川市に隣接する稲美町に11月19日、JA兵庫南が運営する農産物の直営店「にじいろふぁ~みん」がオープンし、初日から多くの人で賑(にぎ)わいを見せた。
同施設は、JA兵庫南が運営する「ふぁ~みんSHOP」8店の農産物が集まる地産地消の拠点として建設された。敷地面積は9891.23平方メートルで近畿最大級となる。
店内はJA兵庫南管内産の農産物が所狭しと並ぶほか、加古川和牛や明石の漁港から届けられた鮮魚なども販売する。
オープン初日、採れたての野菜や果物、鮮魚が手頃な価格で並ぶとあって、地元住民だけでなく近隣の市町からも買い物客が来店した。中でも、加古川産と稲美町産の大豆を使って作る豆腐は、毎朝施設内で手作りされており、濃厚なうま味が堪能できる一品という。
地元農業高校で造られたお酒や地元食材を使ったジャムも販売し、地産地消だけでなく加工品の販売にも力を入れている。
敷地内には料理教室を開くことができる「キッチンスタジオ」や、同施設のある稲美町の「情報発信コーナー」、地元産野菜をたっぷりと使ったメニューが楽しめる「にじいろレストラン」(12月1日オープン予定)も設ける。
「この施設を通じて食の楽しさを作る側も食べる側も感じてほしい」と同施設所長、青木良子さん。
来春には貸農園も開園予定で、野菜を育て、収穫できる喜びも体験できるという。
営業時間は9時~18時。第1木曜、年末年始定休。