加古川の「本町ふれあいサロン」(加古川市加古川町)で11月18日・19日、濱脇奏(はまわきかなで)さんがインスタレーション作品「集まれば、きっと語りだす」を展示する。現在、作品に使う写真と映像を募集している。
同展は、街全体を博物館に見立てて地元作家の作品を中心に展示するイベント「かこがわまちかどミュージアム」の一環。
ドイツのデュッセルドルフ美術大学で空間美術を学ぶ濱脇さんは現在、空間全体を使ってアートを表現するインスタレーション作品作りに取り組んでいる。
濱脇さんによると、現在制作中の作品は、加古川に住む人が、日常を撮ったもの、懐かしい記憶、感動した出来事、忘れてはいけない事、記念に撮ったものをプロジェクターで投影する作品という。
「同じ街や景色、時間を過ごしている人々が、個々にどのようなことに心を揺さぶられ、どのようなことを経験してきたのか。人々の中の真実の瞬間を刻む写真と映像を見て、本当の街の姿を表現したい」と濱脇さん。
「加古川の町のことをもっと知りたい。町で見る人はどのように日々を過ごしているのか。両親、祖父母の時代には違う空気が流れていたのだろうか。同じ風景でも他人には違う風に見えていることがあるのだろうかと考えたことが作品制作のきっかけ」とも。
「みんなのいろんな側面での視点から撮られたものを組み合わせることに意味があって、別のものができて、見えて、見ることで感じることもある。毎日何かを撮っているが写真フォルダに入ったままの写真や映像を集めたい。懐かしいアルバムの写真を日の光に当てたい。一緒に加古川に住む人の物語を作っていければ」と話す。
開催時間は、11月18日=13時~17時、19日=10時~14時。データの募集締め切りは10月31日。メールで受け付ける。