加古川で「健康」をテーマに活動するトレーナーが、「筋トレ」を用いてユニークなまちづくりに挑戦、地元で注目を集めている。
貸し切った鉄道の車内で筋トレを行う「筋トレイン」の企画や、介護予防運動である「百歳体操」のDVD化に出演するなど、さまざまな切り口で健康活動を行う水田伸一さん。コミュニティーの希薄化や高齢化などの社会課題に一風変わったアプローチで、楽しく参加できる機会を提供している。
今回目をつけたのは「ご当地筋トレ」。地元の名所を筋トレのポーズを使って表すもので、市内外の住民にとって親しみやすく企画し、地域のPRにつなげるというもの。
もともと、スポーツトレーナーとしてスポーツジムに勤務していた水田さん。2006年に加古川では珍しいパーソナルトレーナーとして活動を始め、2010年に地元(加古川)でプライベートパーソナルジム「元気UP↑倶楽部」(加古川市東神吉町)を開設した。
2007年に父親が脳梗塞で倒れたことを機に、介護予防の分野にも関わるように。現在では加古川や加西から介護事業の一部を請け負い、介護予防の指導者として定期的に町内会にも関わるようになったという。
「こんなことがあったらいいのでは」と思うことを自ら創ることを大事にしているという水田さん。肩書はパーソナルトレーナーだが自ら「マッスルクリエーター」と名乗り、創造性ある健康活動をしたいと話す。
「自分の得意なことを生かしてまちの役に立ちたい」と、水田さんは現在、パーソナルトレーナーの仕事にとどまらず、自身のスキルを生かして地域に関わることも増えてきたという。「外に出ていくことで、異なる業界の人と出会う機会が増え、それが刺激になっている」とも。
「ご当地筋トレをお披露目できる機会を楽しみにしてほしい」と笑顔で話す水田さん。今後も地域と関わる中で、健康をテーマに新しい取り組みを生み出していきたいと意気込む。