加古川の青少年宿泊研修施設「OAAはりまハイツ」(加古川市加古川町、TEL 079-424-3846)で4月7日、地元食材を使った「恵幸川(えこがわ)鍋」の試食会が開かれた。
地元食材の地産地消を推奨し、地域の活性化を図ろうと考案された恵幸川鍋。酒かすは市内唯一の造り酒屋「岡田本家」、みそは市内のこうじ店「高松清太夫老舗」のものを使うなど、5つのルールを定める。同市職員のグループ「エコがわさん」が普及活動を行っており、同施設は県内で13店舗目の提供店となった。
鍋のお披露目会として開催された試食会には、市内の提供店の店主や関係者ら約20人が参加。地元野菜や魚介を使った鍋を堪能した。
同施設スタッフの井上孝洋さんは「エコがわさんが恵幸川鍋を発表した当初から鍋を提供できたらと考え今回の開発に至った。塩こうじと豆乳の出汁(だし)をベースに合わせみそで仕上げているのが特徴」と話す。
参加者からは「あっさりしていて何杯でも食べられる。コチジャンを入れるとコクが増す」などの声が聞かれた。同施設では、試食会での意見を踏まえて改良を行い、今冬の提供開始を目指すという。
井上さんは「恵幸川鍋をきっかけに親子連れなどが集まり、施設が地域活性化の一翼を担えれば」と意気込む。