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加古川で「兵庫夢錦」の酒「神吉」誕生 地元の農業活性化目指す

瓶詰した「神吉」を持つ「みやまえ営農」の佐伯さんと岡田本家の岡田洋一さん

瓶詰した「神吉」を持つ「みやまえ営農」の佐伯さんと岡田本家の岡田洋一さん

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 加古川で12月17日、農事組合「みやまえ営農」(加古川市西神吉町宮前)で栽培された酒米「兵庫夢錦」を使った日本酒の瓶詰が行われた。

兵庫夢錦を使用した「神吉」のラベル

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 「兵庫夢錦」は、加古川では同組合が初めて栽培した酒米。マメ科の植物「ヘアリーベッチ」の緑肥を田んぼにすきこみ、無化学肥料・減農薬で栽培したという。

 同組合の佐伯眞究(さえき まさみ)さんは「初めての試みで、当初は芽が出なくて戸惑った。緑肥を土に混ぜ込むタイミングなど、今まで栽培したことのある作物とノウハウが違うので試行錯誤しながらの栽培だった」と振り返る。

 日本酒の製造は、加古川の蔵元「岡田本家」(野口町良野)で行われた。製造された酒は同組合の「兵庫夢錦」を100パーセント使い、「神吉」と名付けた。

 「神吉」専用の青色の瓶を採用し、銘柄を記したラベルには、加古川をイメージした3本のラインが描かれ、ヘアリーベッチの花の色である紫と稲の緑に色付けされている。

 瓶詰作業は佐伯さんと夢錦栽培プロジェクトに携わる加古川市農林水産課の職員らが見守る中行われ、1200本は生原酒、500本は火入れをした原酒として12月20日ごろから東播磨地域や神戸などで販売する予定。

 佐伯さんは「神吉と名付けたのは神吉エリアや加古川全体の農業が活性化すればいいと考えた」と話す。「昔からの作物の栽培だけでなく、新しいことへの挑戦や、タイアップすることで地域の農業が活性化するのではないか。自分たちが成功することで周辺の農業も『自分たちも』と活気づくのでは」と農業活性化に期待している。

 営業時間は9時~18時。月曜定休。問い合わせは岡田本家(TEL 079-426-7288)まで。

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