兵庫県靴下工業組合(高砂市神爪1)が兵庫の靴下の地域ブランド「Hyogo Quality(ヒョウゴ・クオリティ)」を立ち上げ、8月7日から先行販売している。
加古川市を中心に43社の靴下製造会社が加盟する同組合。かつて日本一の靴下産地とされていた兵庫県も近年は安い海外製品に押され、国内市場の9割は輸入が占めているという。靴下の三大産地・兵庫の靴下の魅力を広く発信するために今年2月、ブランディングプロジェクトを立ち上げた。組合企業と新商品開発へ向けたワークショップを行い、第1弾として10社から同ブランドの新商品が生まれた。
新ブランドの商品は、国産綿やオーガニックコットンなど「素材にこだわった」商品、保温性や履き心地、蒸れにくさなどの機能性を重視した靴下など。ゲーム中や車の運転中などシーン別の靴下や、靴下とレッグ部分が分かれた紳士用ビジネスウオーマーなど各社が工夫を凝らす。
同組合は「あしたを編み出す、兵庫の靴下。」をキャッチフレーズに、兵庫県産で独自品質規格をクリアした付加価値の高い商品をアピールする狙い。同組合の鷲尾吉正理事長は「今回は我々が得意とする紳士靴下に特化した。各社素晴らしい品質の靴下がそろい、組合としてもこのブランドを大事に育てていきたい。国内だけでなく、世界にも『兵庫の靴下』をアピールしていきたい」と意気込む。
先行販売は9月10日まで、「Makuake(マクアケ)」で行う。