絵本作家でレジン作家としても活動する三野直子さんが9月1日から、「あんこときなこの心のにっき」の原画展を和洋ダイニング「SASAYU」(加古川市野口町、TEL 079-422-0722)で開く。
10年前に夫が突然心の病気になったきっかけから立ち直るまでを描いた同書。両親や友人が一緒に理解し、考え、支えてくれたおかげで回復できた実話を、猫好きの三野さんらしく、夫婦を猫のキャラクターにして描いている。三野さんは「文章は読みやすいように5行程度にまとめた。しんどい時は本も読めないので文字数にもこだわった」と話す。
「知り合いでカメラマンの白浜久美子さんの写真展を見に初めて訪れたとき、オーナーの佐々木佳子さんと心の病気のことを話すうちに意気投合し『うちでもぜひ開催を』と、その場で開催が決まった」と三野さん。パステル、色鉛筆、ペンを使い柔らかいタッチで描いた原画17点を展示。開催中は猫をモチーフにしたレジン作品や絵本のポストカードも販売する。
三野さんは「心の病気は表面では分かりりづらい。一人で悩みを抱えないで話をしに来てほしい。心のうちを聞いてもらうだけでも楽になる」と話す。「見本の絵本を置いているので原画と見比べてほしい」と来店を呼びかける。
開催時間は11時30分~14時。日曜定休(9月25日~27日は臨時休業)。入場無料(要1オーダー)。三野さんの滞在予定は9月1日・6日・11日・21日・30日。9月30日まで。