加古川警察署が8月25日、加古川海洋文化センター(加古川市別府町)でシートベルトとチャイルドシートの着用を呼びかける啓発運動を行った。
兵庫県では毎月15日を「シートベルト・チャイルドシート着用啓発強化日」として、前後日に街頭啓発を行っている。今回は夏休み期間中で子ども連れの来館者の多いこともあり、同センターで初めて実施。同署員と加古川交通安全協会員、兵庫県東播磨県民局の職員らが協働で行った。シートベルトを着用しなかった場合の死亡事故統計や6歳未満のチャイルドシート使用義務などを記載した啓発チラシを配布した。
兵庫県内では2018(平成30)年から2022年の4年間で自動車乗車中の死者数が187人で、そのうち91人はシートベルト非着用。シートベルトを着用していれば91人中64人は死亡に至らなかった可能性があるという。
加古川警察署管内でも昨年、シートベルト非着用の死亡事故が発生した。同署の長谷川桂士交通官は「後部座席のシートベルト着用については浸透してきているが、まだまだと感じる。車に乗ったら全員が確実にシートベルトを着用してほしい」と話す。チャイルドシートについては、「年齢や体格に合わせた適切なチャイルドシートを選んでほしい。命を守るためにシートベルト、チャイルドシートは全員着用を」と呼びかける。