「加古川東高校9回生美術工芸展」が8月15日より兵庫県立東播磨生活創造センター「かこむ」(加古川市加古川町、TEL 079-421-1136)で開催される。
今回初開催となる同展は、兵庫県立加古川東高校9回生のメンバー18人が出展。日本画、洋画、写真、木工、伊勢形紙、水墨画、書、押絵、人工大理石など32点の作品を展示する。
9回生年次幹事の十倉茂明さんは「高校の卒業生組織『清流会』が主催する『清流会会員美術小作品展』は開催されているが、単年度の学年が主催する作品展は恐らく初めて」と話す。
同メンバーの角田忠徳さんは、杉本利一郎さんから「足が動かなくなった今、絵を処分してほしい」と依頼され十倉さんと取りに行った。その際、「同級生の財田(たからだ)順子さんや堂本たみ子さん、志原照造君など、今なお美術の世界で活躍している同級生が多くいる。この学年だけで展示をしてみないか」という話になり、そこで杉本さんの「じゃあするか」の一言で開催することになったという。同展は昨年末に亡くなった杉本さんの遺作展も兼ねる。
堂本さんは「この学年での最初で最後の展示になるだろう。もっと前から開けば良かった」、財田さんは「年齢を重ねた皆さんの作品を見るのが楽しみ」と、それぞれ話す。
十倉さんは「既に傘寿を過ぎた老人の最後の悪あがきを見に来てほしい」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~18時(最終日は13時まで)。入場無料。会期中はメンバーが交代で在廊する。8月19日まで。