加古川の「あかりの鹿児資料館」(加古川市加古川町、TEL 079-421-2191)で8月13日、濱脇奏(はまわきかなで)さんの個展「燈(とう)」が始まった。
濱脇さんは兵庫県の神戸市生まれの明石育ち。高校卒業後、現在はドイツのデュッセルドルフ美術大学で空間美術を学んでいる。
今回の個展テーマは、同館常設展示のテーマでもある「明かり」。照明を用いて展示室の空間全体を作品に仕上げる。「展示場内の個性や、その場所に根付いているものを発展させようと、イメージを膨らませた」と言い、元々ある展示室の造形やガラスケースの構造などを利用した作品となっている。
濱脇さんは「見た人それぞれがどう受け止めるかを感じてほしい。見て感じてもらって初めて作品が完成する」と空間美術の魅力を話す。「自分と違う解釈をする人がいて、人との違いに気付かされることも面白い」と笑顔を見せる。
同時にワークショップも開催し「何も考えないで描くとき何ができるか」を、ワークショップを通して体験するという。
濱脇さんは「日常生活って忙しい。ちょっと逃げ出して自分の思いに浸ってもらえれば」と来場を呼び掛ける。
開催時間は10時~17時(最終日は15時まで)。入館料は、大人=300円、大高生=200円、中学生以下無料。濱脇さんの在廊、ギャラリートークは20日・21日。ワークショップは20日10時30分~12時(定員20人)。今月21日まで。