加古川市立浜の宮中学校ハンドボール部が1月14 日、練習用のユニホームを一新した。デザインは卒業生の芸術家・垣内俊文さん。
同校ハンドボール部は、3月26日から富山県で開催される「春の全国中学生ハンドボール選手権大会」に初出場する。同部顧問の谷川留美さんが、芸術家として活動している垣内さんにデザインを依頼し、練習用のユニホームを一新した。
垣内さんは同校に在学中ハンドボール部に所属し、谷川さんに学んだ。昨年9月までニューヨークを中心に絵画、ダンス、歌など芸術活動を行っていた。現在は帰国し、京都を拠点に活動している。
谷川さんは「垣内さんは練習に真面目で学年を引っ張る存在だった。高校卒業後の進路には驚いた。さまざまな経験をしてきているから、これをきっかけに生徒にも関わってくれたら」と話す。
デザインのモチーフは、浜の宮中のシンボル「松の葉」や、谷川さんの指導方針から得た。背中側のデザインは、アイコンタクトでの連係と頭を使ったプレースタイルをイメージして、脳や目をアメリカンコミック風にアレンジしている。
練習用のユニホームは、Tシャツとトレーナーを用意。各3色あり、生徒は好きな色を選んだ。
部員からは「垣内さんは最初出会ったときは怖そうな人だと思ったが、今は友だちみたいな関係。新しいTシャツがうれしい。もらった次の日の練習試合はみんなで着た」と喜びの声があがった。
垣内さんは「手に取って素直に喜んでいる姿を見られるのが何よりうれしい。全国大会も頑張ってもらえたら」と話す。