高砂南高校PTA防災講演会が1月29日、高砂市文化会館大ホール(高砂市高砂町)で開かれる。主催は同校PTA。
高砂市ではここ数年間に高校生が自宅で亡くなる事故が発生しており、同校PTAでは同様の事故を未然に防ぎたいという思いから対策法を検討してきた。護身用として使用する防犯ブザーを急病人が発生した際に鳴らし、周りの人に直ちに駆け付けてもらうための救護の合図として活用する「防犯ブザーの救急的活用」について知り、より多くの人に広めたいと考え講演会の開催を決めた。当初は昨年に開催予定だったがコロナ禍により延期し、PTA会員だけでなく同校生徒や教職員の協力を得て、会場とオンライン視聴の両方ができる形で開くことにした。
講演会では群馬県桐生市消防本部とオンライン中継を行い、「防犯ブザーの救急的活用」の「生みの親」とされる斎藤友善氏による講演を行う。ファシリテーターは、同校PTA会長で兵庫県防災特別推進員の畑邦夫さんが務める。畑さんは「災害を正しい知識と情報で、正しく恐れる」をテーマにした講話も行う。
ステージプログラムは、書道部員が防犯ブザーやコロナにちなんだ書を吹奏楽部員と筝曲部員の演奏に合わせ書道パフォーマンスを披露する映像、生徒会制作による映像の上映、昨年の関西吹奏楽コンクールで金賞を受賞した吹奏楽部員、筝曲部員の生演奏、演劇部員による寸劇「あなたにも救える命がある」の披露などを予定。
畑さんは「講演会の開催に向けて生徒たちと一緒に取り組めたことは、それぞれが救命や防災を考えるきかっけになったと思う。防犯ブザーはいざという時でも、ひもを引っ張るという簡単な操作ができれば、誰でも助けを求めることや人の命を助けることができるので、多くの方に講演会に参加して活用法を知ってほしい」と来場を呼び掛ける。
11時30分開場、12時開演。問い合わせは畑さん(TEL 090-8888-4808)まで。