高　砂市にあるプラスチック加工・看板製作会社の匠工芸（高砂市荒井町、TEL 079-445-4500）の一角に「ファンタジー武器屋」が完成した。

思わず何かを唱えたくなる魔法陣と武具類

　コーナーには、オリジナル武器ブランド「タクミアーマリー」の直径1200ミリの「超巨大魔法陣プレート」や湾曲した刃を持つ刀身の短い剣「ロミニングカトラス」、「魔法陣キーホルダー」などさまざまな「ファンタジー武器」や小物が並ぶ。商品はアクリル板を加工したもので、購入もできる。

　同社では社長の折井匠さんをはじめとするスタッフ全員がゲームや漫画、映画や演劇などのエンターテインメントを通じたファンタジーの世界の「想像」の造形物を「創造」するチャレンジに取り組んでいる。以前から下校途中の小学生には「おっちゃんら、何しとんの？」と聞かれることはあったいうが、現在では荒井駅と市民病院や駐輪場を行き来する道中に興味を持って立ち寄ってくれる人も増えたという。

　タクミアーマリーとスタッフ兼モデル、衣装制作の桃井鈴さんが扮（ふん）するコスプレーヤー「SUZU」の国内外の活動も相まって、広く知られるテーマパークのアイテムや歌劇団の舞台演出の創作依頼も手掛けるようになったという。

　「こんな大人もいるんだよって子どもたちに知ってもらいたい。『ものづくり』や『職人』が子どもたちの夢の一つとなるきっかけになればうれしい。失敗を恐れず、何度でも立ち上がり挑戦を続けないと新しいモノは生まれないってことも伝えたい」と折井さん。「世代に関係なく、新しい挑戦（冒険）に出発の前にはぜひ、武器屋に立ち寄って」と桃井さんも呼び掛ける。