高砂市内5中学校(荒井中学校・竜山中学校・松陽中学校・宝殿中学校・鹿島中学校)が1月9日、学校給食を開始した。
市内中学校での昼食は家庭からの弁当持参が原則だったが、保護者からの要望や高砂市中学校給食検討委員会からの提言を受け、2014(平成26)年に高砂小学校・高砂中学校で小中一貫教育の取り組みの一つとして、小学校で調理した給食を中学校へ運搬する方法で給食を開始した。市ではその他5校の中学校の給食実施についても各中学校での給食実施について検討を行ったが、学校敷地内での給食室の確保が困難なことや、より安全なアレルギー対応のできる施設が求められることから「給食センター方式」で実施することを決め、昨年高砂市給食センター(高砂市松陽2)を完成させ、今回の給食実施に至った。
同センターで調理する市内5中学校の給食、約2500食は統一献立となっている。温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままでの給食が実施できるよう保温性が高く、配送中にこぼれたり異物混入が無いよう気密性も重視した2重の食缶を使用し配送する。
給食開始初日の献立は、パン、牛乳、照り焼きハンバーグ、カレーソテー、野菜たっぷりスープ。松陽中学校3年生の男子生徒は「お弁当と違って温かいし、野菜も取れてバランスのいい食事ができるのでうれしい」と初めての給食を喜んだ。
同市教育部の高橋千春さんは「給食は毎日のこと。まずは安全安心でおいしい給食をしっかり提供していきたい。子どもたちにとって給食が中学校のいい思い出になればうれしい」と意気込む。