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高砂産の蜂蜜「高砂はちみつ」の出荷が最盛期 年に1度だけの採蜜の味を

高砂はちみつをPRする松井さん

高砂はちみつをPRする松井さん

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 高砂市の養蜂家、松井政則さんが作り、毎年6月ごろから販売が始まる「高砂はちみつ」が今シーズンの出荷の最盛期を迎えている。

初めて自宅の庭の待ち受け箱に蜂蜜が集まってきたときの様子

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 松井さんは2010(平成22年)年3月に旅行で訪れた高知の朝市で販売されていた蜂蜜の購入をきっかけに、日本ミツバチが激減している現状を知り、高砂で養蜂に取り組んでみたいと考えた。旅行から1週間後に再度高知を訪問し、生産農家から器具を購入し、自宅で養蜂を始めた。

 松井さんは「高砂で日本ミツバチの養蜂ができるのか不安だった。初めて自宅の庭に『待ち受け箱』を設置してから15日後に羽音が聞こえ、およそ8000匹の黒い群れが次々と待ち受け箱に入っていく光景を目にしたときはとても驚いた」と活動を始めた頃を振り返る。現在は高砂市内の各地で養蜂を行い、年間でおよそ1000キログラムの蜂蜜を採蜜している。

 「日本蜜蜂は西洋ミツバチに比べて安定した飼育方法がまだ確立されていない。数年前に飼育する日本ミツバチが一匹もいなくなってしまったことをきっかけに西洋ミツバチの飼育も始めた」と松井さんは話す。

 「1匹のミツバチが生涯に花から集めてくる蜜はティースプーン1杯と言われている。日本ミツバチは保護の観点から年に1度しか採蜜を行っていないので、この機会に高砂産の貴重な蜂蜜を味わってもらいたい」と呼び掛ける。

 日本ミツバチから採蜜したものを「高砂蜂蜜」(180グラム=1,300円、280グラム=1,800円、480グラム=2,900円)、西洋ミツバチから採蜜したものを「高砂ハチミツ」(180グラム=800円、280グラム=1,200円、480グラム=1,900円)として、文字で違いが分かるようにしている。

 販売場所は、駅前観光案内所ちちり、ふぁ~みんshop高砂店、神吉店、にじいろふぁ~みんなど。

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