高砂市立米田西小学校(高砂市米田町)で6月7日、「不審者対応訓練」が行われた。同校生徒452人と教職員が参加し、緊急事態への対処方法について学んだ。
高砂警察署と連携して毎年行われている同訓練。過去に国内でおきた悲惨な事件を二度と繰り返さないようにとの思いから、不審者の侵入による緊急事態に対し、教職員が児童の安全を確保するための迅速、的確な対応ができるようにし、児童が冷静に避難できる態度や能力を育てることを目的としている。
高砂警察署生活安全課課長の森川正臣さんは「こういった事案では情報伝達の速さが大事。不審者の風貌や現在地など、続報も次々と頂くと安全に対処がしやすい。情報の信頼性が増すため何回110番していただいても構わない」と話す。
当日は不審者役が教室に侵入し児童を避難させる訓練、不審者の行動を抑制、実際のホットラインを使用した通報訓練が行われた。訓練に参加した教員は「警察の方が来るまでの5~10分が長く感じた。その間の子どもたちの不安をどう取り除いたら良いか考えさせられた」と訓練を振り返る。
校長は「高砂警察の方のアドバイスを受け、毎年訓練を重ねて対応の改善を続けた。今後も防犯ブザーやさすまたなどの使い方も習熟し、本当に不審者が現れた際、冷静に対処できるよう努めたい」と今後の抱負を話す。
森川さんは「自分の身を守るためにどうしたら良いかを学んでほしい。街や学校における犯罪が起きにくい環境づくりが大切」と話す。