「第49回古典舞踊乃会」が1月26日、高砂市文化保健センター(高砂市高砂町)のぼっくりんホールで開催される。主催は高砂市舞踊協会。
50年以上の歴史を持つ同協会が高砂に古典舞踊を残していきたいという思いとともに、稽古の成果を披露する場として毎年開催している。今年は比較的時間の短い端唄・小唄を中心に、「連獅子」「扇かざして」の長唄を挟み、最後は会長でもあり島田流桐派家元の島田幸桐さんが構成・制作・指導を行う創作舞踊「鬼子母神物語」を10年ぶりに披露する。
今年は例年よりも2カ月ほど早い開催となり、稽古の時間が少なくなってしまったといい、「弟子たちの予定が合わなかった。若い世代が少なくなる一方、いつも一生懸命に稽古してくれているが、私自身がどうしても舞踊と同じように大切にしてもらいたいことがあったので、こちらの開催日を変更させてもらった」と弟子たちへの思いを語る。
同協会は高砂の荒井神社秋祭りには欠かせない郷土芸能である荒井仁輪加太鼓の復活以来から携わっており、舞台化粧を受け継ぎ多くの舞子たちの演技指導なども行ってきたという。
島田さんは「できるだけ費用を抑えるため、化粧や衣装も自分たちで行っている。みんなで手作りの披露の会だが、それも含めて次の世代へと引き継いでいけたら」と話し、「古典舞踊というとどうしても難しいイメージで、分かりにくいと思うが、できるだけ多くの方に興味を持ってもらうため、解説も織り交ぜて披露する。どうぞ気軽にご覧になっていただけたら」と参加を呼び掛ける。