進学や就職などの合格を祈願する「学神祭」が1月27日、鹿嶋神社(高砂市阿弥陀町、TEL 079-447-4676)の祈祷(きとう)殿前広場で行われる。
社伝によると奈良時代に播磨国の国分寺が創建された際、その鎮守社として創建されたのが始まりとされている同社。その後、羽柴秀吉の神吉城攻略の際の戦火により荒廃した付近一帯の開発を機に神社建立の議が上がり、かつての御祭神である武甕槌命(たけみかつちのみこと)、経津主神命(ふつぬしのみこと)を勧請(かんじょう)した。現在は一願成就の神様として多くの参拝客に親しまれている。
1月最終日曜日に行われる「学神祭」には、毎年200~300人の入試を控える受験生や家族が参拝。志望校などをしたためた護摩木をおはらいし、学神の祈りを捧げた火焚檀(ひたきだん)でおたき上げを行う。
宮司の西谷真太郎さんは「おはらいとは穢(けが)れをはらうことで、けがれとは気枯れを意味するともいわれている。生命力が枯れている状態の『気枯れ』をはらい清めて、受験生の皆さんには体調万全で実力を出しきってほしい」と笑顔を見せる。
学神祭は11時より1回のみ行う(当日参拝できない場合は事前に護摩木にお願い事を記入して奉納することも可)。