加古川の「山の上の小さな地域博物館」(加古川市平岡町、TEL 079-437-7349)が4月、3周年を迎えた。同館は2013年4月、古民家とアパートを改装し開館した。
加古川市平岡町にまつわる資料を展示するほか、訪れた人たちが交流できるコミュニティースペースを備える同館。館長で郷土研究家の木戸久裕さんは「地域の豊かさ研究所」の所長も兼任し、地域活性化に取り組んでいる。
記念イベントとして4月22日~25日、昔ながらの餅つき体験や平岡町の魅力を再発見できる写真展などを行い、地域住民らでにぎわった。
イベント期間中、青少年育成や環境衛生など平岡町のまちづくりに尽力した故大西喜代子さんの記録展や、1964(昭和39)年に撮影された平岡町と野口町少年団の合同キャンプの様子など懐かしい映像の上映も。地域住民が所有するタイの小型三輪タクシー「トゥクトゥク」も登場し、来館者の注目を集めた。
木戸さんは「皆さんのおかげで博物館が少しずつ定着してきた。平岡町には世界に誇れる人がたくさんいるし、地域の良さをみんなが知ればいい街になる」と話す。
開館は日曜の13時~16時。入館無料。徒歩または自転車での来館を呼び掛けている。