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高砂の雑貨店「リッカ」が5周年 親子三世代、手芸部感覚で営む

店主の真由美さんと紅音さん

店主の真由美さんと紅音さん

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 高砂の雑貨店「Ricca(リッカ)」(高砂市農人町)が4月29日、5周年を迎えた。

店内の様子。

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 古民家の残る街並みに落ち着いた外観を構える同店の店舗面積はわずか2坪。もともと納屋だった場所を改装した店内の、古タンスや足踏みミシンなどを利用した商品棚には、さまざまなハンドメイド雑貨が並び、天井からも色とりどりのバッグやポーチがつり下げられている。

 店主の西川真由美さんは「大好きだった祖母は和裁が得意で、幼い頃から裁縫道具が身近にあった。よく裁縫ごっこなどをして遊んでいたことがハンドメイド雑貨作りのきっかけかも」と話す。店名の「Ricca」は、幼い頃に世話になった祖母・雪子さんの「雪」を表す「六花」という言葉が由来だという。

 店は真由美さんとニットの雑貨を担当する真由美さんの母、アクセサリーなどを創作する娘の紅音さんの3人で切り盛りする。真由美さんは「店を開くまではイベントで販売しており、それ以外のときは商品を納屋にしまっていた。もっとたくさんの人に商品を見てもらいたいという思いから開店した」と話す。「家族がそのまま手芸の部活動になったかのような毎日を過ごしている」とも。

 取り扱うハンドメイド雑貨は、既製品のように同じものは2つとなく、ポーチでも必ず違う生地を使うなど、唯一のものにこだわっているという。

 紅音さんは「街なかで母が作ったバッグを使ってくれている方を見かけると、何だか照れくさく感じる。他にも、おばあちゃんが編んだどんぐり帽をかぶってくれていた男の子が大きくなって、今度はその弟さんがかぶってくれているのを見たときはうれしかった」と家族が作った品への思い入れについて話す。

 「細く、長く、家族で肩肘張らずに好きなことを続けられることが幸せ。これからも店で実際に商品を見てもらい、触ってもらって、手作りの良さを知ってもらえたらうれしい」と親子でほほ笑む。

 営業時間は10時~17時。

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