高砂市立図書館(高砂市米田町、TEL 079-432-1355)で開催中の「こども読書週間」に合わせて4月23日より、本の書き出しとなる「枕(まくら)」をブックカバーに記した本を展示している。
来館者に本のタイトルや著者、カバーのイメージなどの先入観を持たずに日頃と違った感覚で本を選んでもらおうと、同館では昨年12月、本文の「枕」をブックカバーに記す企画をスタート。職員が週に1冊選んで展示を行ってきた。
4月23日に始まった同企画では、高砂市立松陽中学校の生徒約15人が薦める本100冊を選んで展示している。
大塩正一館長は「好きな著者や興味のあるタイトルで本を選ぶ人が多いと思うが、書き出しに引かれて選んでもらうと今までとは違ったジャンルの本にも出合える楽しみがある」と話す。
本を選んだ同中の原祥斗さん(3年)は「三国志を題材にしたものやミステリー小説など8冊本を選んだ。タイトルと内容ではイメージが違う本もあり選ぶのが楽しかった。日頃は漫画をよく読んでいるが、小説は絵がない分文章が長くて内容がよく分かる。みんなに自分の選んだ本を読んでほしい」と話す。
5月12日まで。「こども読書週間」に合わせ、同館では小学生が子どもに読み聞かせをするお話会や音楽イベントなども企画。今年2月に迎えた60周年を記念したスタンプラリーも予定する。