加古川市の歴史や文化、自然や産業などに関する知識を問う「かこがわ検定」の実施にあたり、2月6日から「かこがわ学講座」が開かれる。
かこがわ検定の公式テキスト「kako-style(カコスタイル)2」
同講座は検定とセットで2007年に開始。検定のみを実施するご当地検定が多い中、「事前に講座を通して受講者にもっと楽しんでほしい」という主催者の思いから始まった講座は今年で10回目。地元・加古川では恒例の講座となっている。
「講座と検定を通じて地元・加古川への愛着を深める機会になっている」と話すのは、主催団体の一つ「すっきゃ加古川」の衣笠仁浩さん。受講者は毎年100~120人ほどで、これまで延べ1000人に上るという。
検定は開始当初、階級を設けていなかったが、受講者から「合格したら次はどうなるのか」という声を受け、2年目に「初級」と「中級」が誕生。現在は「初級」「中級」「上級」の3つから成り、受講者がステップアップできる仕組みになっている。「上級」を終了しても、講座だけを受ける受講生もいるという。
その後「上級」合格者よって、「かこがわ人の会」が結成され、現在では検定前に行われる「合格塾」を開催、学んだことを生かして活動する機会につなげている。
今回の講座は「かがやく町~ここらの産業と暮らし~」「こころのふるさと~ここらのパワースポット~」「がんばる人たち~ここらの偉人・変人~」「わいわい楽しく~ここらで遊ぼ、学ぼ~」の4つのテーマを用意。それぞれゲストを迎えて実施する。 うち1回は、日岡神社に会場を移し、現地で説明を聞く機会も設けるという。
衣笠さんは「『学ぶ=座学』と考える人が多いが、楽しみながら学ぶことを知ってもらう機会になれば」と話す。
同団体は昨年4月、同検定の公式テキスト「kako-style(カコスタイル)」の最新版「kako-style(カコスタイル)2」を4年ぶりに出版。掲載内容は全て取材・撮影したもので、「市民参加型の本作りを意識した」と衣笠さん。「講座では、このことにも触れたい」とも。
「好奇心を持っている人ならどなたでも受講してほしい」と衣笠さん。今後については、「若い人も含めてもっと受講者の幅が広がれば」と話す。
申し込みは、「かこがわ学講座」と「かこがわ検定」のセットのみ。受講料は2,000円(学生は半額)。講座は2月6日~27日の毎週土曜日14時~16時。検定は3月12日14~16時。