日岡神社(加古川市加古川町大野)参集殿で2月11日、「神話からつながるまちづくり」発足式と記念講演会が開催される。
同講演では、「加古川で景行天皇と播磨稲日大郎姫とのあいだにヤマトタケルが生誕した」という伝説を、講談師の旭道南海(きょくどうなんかい)さんが恋物語に仕立てて話すほか、同神社宮司の日岡幾朗さんと神道学博士の大平茂さんによるパネルディスカッションや、発足団体の活動計画を発表する予定。
同団体の立ち上げは、加古川青年会議所で開かれた神話に関するフォーラムがきっかけという。昨年のフォーラム終了後に「一回限りで終わらせるのは惜しい」と同神社の権禰宜(ごんねぎ)、關口(せきぐち)洋介さんら一部の有志が集まり、地元の加古川で歴史に触れる機会を増やすことを目的に約10人で準備を進めてきた。
同団体では今後、「ヤマトタケル生誕の地」として加古川の全国知名度向上を図るため、講演会や歴史ツアー企画、銅像の設置、絵本作りなどに取り組むという。
關口さんは「神話や伝説は過去の人間の等身大の姿を映したもの。自分たちのご先祖さまがどのようなことを考えていたのか、それを知ることで若者ほど今の時代を振り返ってほしい」と話す。
開催時間は10時~12時。参加費1,000円。定員は150人。申し込み・問い合わせは同神社社務所(TEL 079-422-7646)まで。